システム概要
工事現場にセンサーとデジタルサイネージを設置し、センサーから受け取ったデータをデジタルサイネージへ表示するためのシステムです。
サイネージは路上と内部向けに設置し、路上は気温や騒音・振動などのデータ、内部へは工事の工程表などを表示します。
管理画面ではサイネージに表示させる工程表などの管理のほか、工事現場に設置した防犯カメラの映像も確認することができます。
課題・要望
お客様は工事現場の顧客に向けて、デジタルサイネージと防犯カメラを組み合わせた新しいサービスを提供することを検討されておりました。
顧客は工事現場の方で、ベンダーから調達している機器の管理方法がベンダーごとに分かれていたため、管理が煩雑になっていました。
また、資材の盗難も増えていたため、防犯カメラを設置し現場の状況を把握できるようにすることを求められていました。
デジタルサイネージと防犯カメラを組み合わせたサービスを提供するためのシステムを求められていました。
提案・施策
サイネージの管理システムの基盤構築
サイネージの SIM カードが固定 IP アドレスではなかったため、IP アドレスによる制限ができないことから SSL 証明書によるアクセス制御を行うこととなりました。
そのため、フロント側は NLB とプロキシサーバを組み合わせることで冗長化構成を保ちながら、SSL 証明書によるアクセス制御を実現しています。
防犯カメラと AWS の接続
管理画面上から防犯カメラの映像を参照することが求められていたため、AWS 上にカメラの映像をアップロードすることが必要となっておりました。
今回の事例では KinesisVideoStream を利用することで、カメラと AWS の接続を実現しています。
効果
サイネージの表示画面へのアクセス制御を SSL 証明書で行い、サイネージからのみアクセスできる環境を実現しました。
また、KinesisVideoStream を利用することで、カメラと AWS の接続が容易に実現できました。